Do you know people?
日本企業でもそうかもしれませんが、外資企業ではとんでもないスピードで昇進していき、あれよあれよという間に若くして会社の首脳陣の一人にあがっていく人がいます。どういう人たちなのでしょう?
- 典型的な特徴は、大体とても高学歴であるということがひとつ。世界的にも名の知れた有名大学をトップクラスで卒業したとかです。もう一つは実力はもちろん、にじみ出てくるようなカリスマ性があるということ。
- でももう一つおおきな要素があるようです。
- 社内の欧米人の間でも、そういう人たちはしばしばFirst trackerなどと呼ばれ話題となります。ある日、私は知り合いのアメリカ人に聞いてみました。「高学歴で実力のある人間は沢山いる。しかしその中でも際だったスピードで昇っていく人がいる。なぜなのか?」。当時の私には意外ともとれる言葉が返ってきました。You know what? They know people.
- そういわれて私が思いつくfirst trackersをみてみると、そうなんです。彼らは会社内の首脳陣の誰かと強いつながりがあることが多いのです。それは社外での個人的な知り合いであったり、社内で構築した人脈であったりするようですが、ほとんどの場合強力な人物にコネがきくということです。
- 言い換えれば、それがないととても難しい世界のようです。この傾向は外資の方が実は強く、特にold economy系の企業では顕著です。
- まとめますと、肩書きとなりうる抜群の学歴、それに負けない実力やカリスマ性、かつ上層部への人脈、それらが全てそろっている人の中のラッキーで「その気」のある何人かがFirst trackerになっていくのです。当たり前ですが、英語が共通語の会社ではnative speakerであるか、ほぼnative speaker並に使えるということはもちろんです。そして全てを仕事中心に回し、後のことを犠牲にするcommitmentも必要です。
- 「いずれは外資で経営陣に!」なんて思っている人は、ご参考まで。